溶接は、あらゆる世界を支える技術領域です。東京スカイツリーに採用されたハイテンパイプの溶接構造は世界に誇る日本の優れた溶接技術により実現されています。
　自動でできるところは殆どなく各種試験でその技術が確認された溶接工が担当しています。

　群馬のものづくりを取り巻く状況は、日増しに厳しさを増しています。しかし長く続いた暗礁の時代をものづくり一本で乗り越えてきた企業は、無駄を削減し生産性の高い状態で生き残りました。

　群馬県溶接協会は、この溶接の技術分野で日本が最先端であり続けるために人材育成・技術向上・産学連携など企業という競争原理を超えた次元で業界の進化ために集まった組織なのです。
そしてこの協会は、それぞれが個性豊かで経験豊富な経営者の皆さんによって営まれています。

このような独自性のある協会の理事長をさせて頂くことは、若手や次世代技術者育成並びに産学連携によるさらなる活性化など重責を負ったことであると深く自覚しております。
　そして同時に皆様方のご意見を頂きながら人材育成に力を入れるとともに産学連携による事業支援を進めていくことだと感じています。

　溶接に関連するすべての皆様に協会会員になって頂きそれぞれの事業拡大にともに取り組むことを願って止みません。
　一般社団法人として更なる向上を目指すべく協会員の皆様と協力したいと思っております。

引き続き、より一層のご支援、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。

一般社団法人　群馬県溶接協会理事長  小池　敏郎