被覆アーク溶接は、溶接対象と同材質の金属棒に被覆材（フラックス）を塗布したものを電極とし電極を溶加材に用いながら溶接する方法です。
被覆アーク溶接によるステンレスの溶接は、おおよそ板厚0.8mm以上で可能です。

　TIG溶接によるステンレス溶接は通常、電極を陰極、母材は陽極とする直流正極性で行います。
　シールドガスには純アルゴンを用いアーク長は2～3mm程度を維持しながら溶接します。溶接可能な板厚は、0.5～3mm程度です。

　MAG溶接によるステンレス溶接は通常、直流定電圧電源を用い電極を陽極とする逆極性で行います。
　シールドガスには、純アルゴン、またはアルゴンに数％の酸素を混合したガスを用います。
また、溶接可能な板厚は、およそ3mm以上となっています。